2024年10月27日に行われた衆議院議員選挙で、公明党は大きな転機を迎えました。32議席から24議席へと、公明党は議席を大幅に減らしてしまったのです。
とりわけ党にとって衝撃だったのは、党代表であった石井啓一さんが埼玉14区で敗北し、議席を失ってしまったことです。これを受け、石井啓一さんは公明党代表を辞職することを決意。そして新代表として白羽の矢が立ったのが、元国土交通大臣の経歴をもつ斉藤鉄夫さんなのです。
斉藤鉄夫さんといえば、政治家らしからぬユニークな一面を持つことでも知られています。鉄道マニアとしての顔を持ち、「字が汚い」という噂で話題を呼ぶこともある斉藤さん。しかし、その政治家としての能力は高く、地元選挙区民からの評判も良いと聞きます。
政界きっての鉄道マニアとして注目を集める斉藤鉄夫さんは、どんな学歴や経歴の持ち主なのでしょうか?また、新代表として公明党をどのような方向に導いていくのでしょうか?斉藤鉄夫さんの評判や学歴、そして「字が汚い」という噂について、調べてみました。
斉藤鉄夫の評判は?
斉藤鉄夫さんの政治家としての評判について、一緒に見ていきましょう!
斉藤鉄夫の評判は?
落語家の三遊亭小遊三さんは、文化芸術振興基本法(現:文化芸術基本法)の制定を通じて、斉藤鉄夫さんと知り合ったといいます。
その際、三遊亭小遊三さんは斉藤鉄夫さんをこのように評しています。「私は、斉藤さんのように人柄がよくて、優しい方に任せておけば間違いないと思っています」政治家として驕り高ぶらず、温厚な人柄である斉藤鉄夫さんの普段の性格がよくわかるエピソードです。
また、地元広島での11回連続当選という実績は、斉藤鉄夫さんに対する有権者の厚い信頼を如実に物語っています。今回の公明党代表への就任は、こうした着実な実績に加え、長年培ってきた幅広い人脈や豊富な政策経験が高く評価された結果といえるでしょう。新たな党代表としての手腕に期待です。
斉藤鉄夫の経歴や学歴は?
ここでは、斉藤鉄夫さんのこれまでの経歴について、詳しくみていきましょう。
斉藤鉄夫の経歴は?
斉藤鉄夫さんは、昭和27年島根県邑智郡羽須美村(現・邑南町)生まれ、広島県広島市育ちの72歳。(令和6年11月現在)主な経歴について、以下のとおりまとめました。
・広島市立国泰寺中学校、私立修道高等学校を卒業
・東京工業大学理学部へ進学し、その後大学院(理工学研究科応用物理学専攻)修了
・大学院修了後は清水建設(株)に入社
・1993年に衆議院議員選挙に公明党から出馬し初当選
・2004年に文部科学委員長に就任
・2008年に環境大臣に就任
・2018年に公明党幹事長に就任
・2021年に国土交通大臣に就任
・2024年11月9日の臨時党大会にて公明党代表に就任予定
斉藤鉄夫さんは、理工系の専門知識を持つ政治家として、文教、環境、国土交通といった幅広い分野で要職を歴任してきました。民間企業での実務経験も有する政策通として、30年以上にわたり国政の場で実績を重ねています。こうした豊富な経験が、今後の党代表としての活動にも活かされるはずです。
斉藤鉄夫の学歴は?
ここでは、斉藤鉄夫さんの高校・大学の学歴について、詳しく見ていくこととしましょう。
斉藤鉄夫の卒業した高校は?
斉藤鉄夫さんが卒業した高校は、修道高等学校です。
修道高校は、広島県広島市にある私立の中高一貫校の男子校です。広島藩の藩校「講学所」を起源とし、非常に歴史と伝統のある学校として知られています。また、東京大学や京都大学をはじめ、多くの有名大学への進学実績があり、偏差値は71です。修道高校の有名な卒業生としては、日本画家で東京芸大名誉教授の平山郁夫さん、歌手の吉川晃司さん、リオオリンピック男子リレー銀メダリストの山縣亮太さんらがいます。
斉藤鉄夫の卒業した大学は?
斉藤鉄夫さんの卒業した大学は、東京工業大学(現・東京科学大学)です。
東京工業大学といえば、国内理系大学の最高峰の一つとして知られており、偏差値は63です。2024年に東京医科歯科大学との統合により、東京科学大学として新たなスタートを切った同大学は、今後もイノベーション創出の中心的な役割を担っていくことが期待されています。東京工業大学の有名な卒業生としては、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹さん、元内閣総理大臣の菅直人さん、任天堂の元社長・岩田聡さんらがいます。
斉藤鉄夫は鉄道マニア?字が汚いとは?
公明党の新代表である斉藤鉄夫さんは、実は意外な趣味を持っています。なんとそれは「鉄道マニア」。気になったので、詳しく調べてみました!
斉藤鉄夫は鉄道マニア?
斉藤鉄夫さんは、政界きっての「鉄道マニア」として知られています。ここでは、それを裏付けるエピソードをいくつか紹介します。
・鉄道マニアになったきっかけは、生まれ育った島根県に走っていた三江線との出会いから
・好きな路線は中学・高校時代に通学に利用していた芸備線で、「ちどり」と記された行先標を執務室に飾っている
・会社員時代、北総線沿線に住んでおり、ダイヤの無駄を発見し論文にして北総鉄道に提案したところ受け入れられ、急行が走るようになった
・時刻表を毎月購入して息抜き代わりに読んだり、出張時に見える駅やすれ違い列車に想いをはせたりしている
・時刻表が好きすぎて時刻表検定5級をとったことがある
斉藤鉄夫さんの、鉄道への愛がよくわかるエピソードばかりですね。現在もその情熱が衰えることはなく、国土交通大臣としての知見を活かし、鉄道政策に尽力しているようです。
斉藤鉄夫は字が汚いとは?
斉藤鉄夫さんは、2021年に国土交通大臣に任命され、翌年頃から「字が汚い」とSNSで言われていたようです。この投稿は、2023年3月12日にX(旧Twitter)に投稿された内容で、上半分の「斉藤鉄夫」の自署は、お世辞にも達筆とは言えないことがわかります。しかし、わずか1年後には下半分の画像のとおり、字が上達しているのです。これに対して、様々なネットの反応がありました。
・字が上手くなってる!ユーキャンしたのかな
・(日ペンの)美子ちゃんに習った?
・合格証に威厳が出た感じ!
・大臣の好感度爆上がりです!
・上のやつを持っているが、流石にもらった時は笑ったわ。誰かに言われたんやろな....
・上の方が可愛い
・ユーキャンしようかな
・ワイの字もへったくそだけど、これ見て希望出てきたわ
・人は何歳からでも字も絵も上達するんやね
字はなかなかクセが抜けるものではなく、上達させるのは大変なことです。大臣として、政治家として多忙を極める中、コツコツ練習して上達したのであれば、好感しかありませんね!
まとめ
公明党再建の舵取りを任された斉藤鉄夫さんの経歴や素顔について、一緒にみてきました。東京工業大学出身の理系人材として、環境問題から国土交通政策まで、幅広い分野で手腕を発揮。政策通として地元選挙区からの信頼も厚く、人柄の良さを評価されていることもわかりましたね。時刻表検定まで取得する“熱心な鉄道マニア”という意外な一面もありました。
温和な人柄、そして確かな実務能力を兼ね備えた斉藤鉄夫さんは、公明党の新代表として、混迷する政界に新たな風を吹き込む存在となれるのか、注目していきましょう。
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